「歴史的建造物『名古屋市公会堂』を語る・観る・触れるVol.2」開催レポート
平成23年5月4日(水)、心配された天候にも恵まれ「歴史的建造物『名古屋市公会堂』語る・観る・触れる Vol.2」が開催されました。
当初は2月に開催いたしました「歴史的建造物『名古屋市公会堂』語る観る・触れる」の1回きりの企画だったのですがご参加いただいた皆様方のご好評をいただき、急遽続編としてVol.2を開催する運びとなりました。告知期間が少なかったにもかかわらず約150名の方にご参加いただきました。
まず前半は前回に引き続き、名古屋大学大学院環境学研究科の西澤泰彦准教授に講演をいただき、大きな空間に大勢の人が集る施設を「官」が作り始めた時代から、戦前・戦後の激動の時代を経て今日に至るまでの公共施設の役割の変化を公会堂の建設様式や倶楽部機能を持たせた各室の紹介、多目的ホール化へ対応するための機能の充実(当時)などわかり易くお話しいただき、ご参加いただいた皆さんにも十分ご理解いただけたのではないでしょうか。
名古屋市公会堂(以下、公会堂)はそれ自体が80年の歴史を持っていますが、公会堂が位置する鶴舞公園は100年の歴史を持っています。そこで今回は公園とも連携した企画が何かできないかということから、管理者である㈶名古屋市みどりの協会の協力をいただきロビーに展示した写真パネルの提供や施設見学の他に公園散策も取り入れました。
まず講演会終了後休憩をはさんでご参加の皆さんには2つのグループに分かれていただき公会堂の主に大ホール舞台を中心とした施設見学と公会堂屋上から鶴舞公園の眺望をお楽しみいただきました。施設見学には西澤准教授にもご参加いただき、お客さまからの質問にも気さくにお答えいただきました。そして今回の目玉の一つとも言える、屋上から鶴舞公園を眺めていただいた時には本当に晴れてよかったと安堵いたしました。屋上では㈶名古屋市みどりの協会・名古屋市緑化センターの松井好直所長の挨拶のあと公園史整理員の大矢勇夫さんの解説を聞きながら公園の眺望をお楽しみいただきました。そして噴水塔をバックに記念撮影を行い、今度は公園へ向かいました。
前述のとおり鶴舞公園は100年の歴史があり公園内にも様々な歴史的施設があります。公園のシンボルともいえる噴水塔をはじめ奏楽堂や普選壇など、すべて廻るにはとても時間が足りず今回は噴水塔と奏楽堂について先程の大矢さんから詳しい解説をいただきながら廻ることができました。大矢さんのお話しぶりも、本当に鶴舞公園を愛していらっしゃることが私たちにも伝わってきて、短時間ですが充実した散策をお楽しみいただくことができたのではないでしょうか。奏楽堂の前での解説終了後、終演のご挨拶をさせていただき今回の催事の終演とさせていただきました。
ご来場いただいた皆様には講演会の冒頭にご説明させていただきましたが私ども愛知県舞台運営事業協同組合は平成22年4月より市の施設である名古屋市公会堂の管理運営を任されております「指定管理者」です。指定管理者制度とは簡単に言うと今までは自治体の直営でなければいけなかった様々な公の施設の管理運営を民間事業者に任せる制度です。
今回協力をいただいた㈶名古屋市みどりの協会も鶴舞公園の指定管理者として同公園を管理運営している立場から「同業他社」ならぬ「異業同社」ということで、私たちは今回の催事を、業務を異にする2つの指定管理者が手を組み1つのイベントを開催する第一歩と位置付けております。
公園と劇場という憩いの場として最高の環境をこれからも最大限に活用したイベントを考えていきたいと考えております。皆様のますますのご来場を心よりお待ち申し上げております。
最後に3月11日に発生した東日本大震災により、被災地ではまだまだ厳しい生活を強いられている人々がたくさんいらっしゃいます。そのような中、私たちは幸運にも今回の催事や舞台芸術に触れる時間を持つことができることに心より感謝しつつ今後も名古屋市公会堂の管理運営に努めてまいりたいと思います。







